包皮の癒着と包皮輪

 3タイプの包茎についてそれぞれ詳しく説明する前に、この項目で包皮の癒着と包皮輪について勉強しておきましょう。これは包茎のタイプを判別するのにとても重要なことであり、場合によっては専門手術などの治療も必要となるからです。

 さていきなり「包皮の癒着」「包皮輪」と専門用語で説明されてもわからないと思いますので、それぞれについて簡単に説明しましょう。

 まず「包皮の癒着」ですが、「ほうひのゆちゃく」と読みます。簡単に説明しますと、ちんちんの皮が亀頭に貼り付いている状態のことです。生まれた時は誰もが包茎で、その包皮と亀頭は完全に張り付いています。そしてからだの成長とともに徐々に包皮と亀頭の癒着がなくなり、皮を剥くことができるようになります。しかしからだが成長しても包皮が亀頭に癒着したままの場合もあり、これは包茎の一つの原因でもあるのです。

 「包皮の癒着」について身近なもので例をあげるとすると、貼り付けたシールが剥がせないことと同じです。無理やり剥がそうとするとシールは破れてしまいますし、ゆっくり慎重に剥がせばきれいに剥がれます。しかしながらきれいに剥がすのは至難のわざです。

 次に「包皮輪」ですが、「ほうひりん」と読みます。これも簡単に説明しますと、ちんちんの皮の先端のことで、皮が剥ける時に亀頭がここを通ることができる広さかが重要なポイントとなります。出口が狭いということは亀頭が通り抜けることができない、もしくは困難となります。ですから包皮輪が狭いということも包茎の原因の一つとなるのです。

 「包皮輪」の例として最適なのがセーターです。セーターはとても伸縮性があるのと同じように、包皮もある程度の伸縮性があります。自分の頭が亀頭だと考えてください。普通に着て襟から頭を出すのは別に困難ではないですよね。これはつまり「包皮輪」が亀頭に対して最適かそれ以上の広さであるということです。では次にちょっと無理やりですが袖口から頭を出してみましょう。いくら伸縮性のあるセーターでも袖口から頭を出すのは困難でしょう。たとえ頭が通ったとしても、袖口で首が絞められて苦しいですよね。これが「包皮輪」が亀頭に対して狭いということになります。

 それでは「包皮の癒着」と「包皮輪」について勉強したところで、ここまでの知識を踏まえて、次の項目で包茎種類の判別方を勉強しましよう。包茎の人はそれを読みながら、ぜひ自分のペニスをチェックしてみましょう。

個人差と包茎の種類

 包茎とは何か?で「包茎」と「露茎」について学びましたので、次は「包茎」の種類について勉強しましょう。

 私たち人間の顔や体型、肌の色が一人一人違うのと同じで、ペニスの大きさ・色・形は一人一人違います。ですから「露茎」の人もいますし「包茎」の人がいてもなんら不思議のないことなのです。

 さらに「包茎」であっても、包皮の長さと亀頭の大きさ、陰茎の長さなどは一人一人異なるわけですから、皮の被り具合には個人差があるわけです。もちろん思春期前の男の子・思春期の男子・成人した男性・高齢者男性といった年齢による個人差もあります。

 「包茎」にも個人差があるわけですが、皮の被り具合・剥け具合・癒着具合など、包皮の状態によって「包茎」は大きく3つのタイプに分類することができます。仮性包茎、カントン包茎、真性包茎の3つです。

露茎と包茎

 では具体的に、それぞれの包茎タイプについて詳しく説明していきたいのですが、その前に次の項目で包皮の癒着と包皮輪について勉強しましょう。それらを学んだ後で、それぞれの包茎タイプについて勉強した方がよりわかりやすいのではないかと思います。

包茎とは何か?

 みなさんは「包茎」について、どこまで理解していますか?「包茎」がどういったものなのか、しっかりと説明できるという方はほとんどいないのではないでしょうか。ここでは「包茎とは何なのか?」という包茎に関する基本的な概念を勉強しましょう。

 まず「包茎」の読み方ですが「ほうけい」と読みます。読んで字のごとく、
“包皮に包まれた陰茎”、
もっと易しく言うならば、
“皮の被ったちんちん”
を意味します。

 それに対して、包茎でない状態を「露茎」(ろけい)といい、これも読んで字のごとく、
“包皮から露出した陰茎”、
もっと易しく言うならば、
“皮の剥けたちんちん”
となります。

 子どもから大人まで、世の中の男性のペニスは「包茎」もしくは「露茎」のどちらかに必ず当てはまります。ですから「皮が剥けているから正常」「皮が被っているから異常」というものではありません。

露茎と包茎

 自分が「包茎」であるかどうかの見分け方ですが、ペニスの勃起時・平常時にかかわらず、常に亀頭が露出している場合のみ「露茎」となり、「露茎」以外はすべて「包茎」となります。つまり少しでも亀頭に皮が被っていれば「包茎」であり、逆に言うならば亀頭に皮を被せることができないのが「露茎」となるわけです。

 雑誌やインターネット上の誇大広告などで、
「包茎は不潔」
「包茎は早漏の原因」
「包茎は女性にモテない」
など、包茎についてマイナスなことしか書かれていないことが多く、それを見た包茎の人たちは、大きな不安やプレッシャーを抱え込んでしまうのです。もちろん100%間違っているわけではないのですが、そういった大袈裟な表現に惑わされ「包茎は絶対ダメ」という間違った思い込みをしてしまうのです。

 では、そういった誇大広告などに惑わされないためにはどうしたらいいのでしょうか?それは「包茎」というものがどういったものなのか、何が良くて何が悪いのか、そういった包茎に対する基礎知識を習得し理解することが大切だと私は考えます。

 とはいっても学校の保健体育の授業で「包茎」について触れられるケースはほとんどないのが現状で、「包茎」について全く知識のないまま思春期を迎えてしまう場合が多いのではないでしょうか。もちろん中にはお父さんと一緒にお風呂に入った時などに、「ペニスの皮を剥いて洗う」ような指導を受ける人もいるとは思いますが、実際のところそういった父親による性教育はあまりないのではないでしょうか。 中学生や高校生という思春期真っただ中になると、学校の友達や部活の先輩などから「包茎」に関する情報を得る機会も多くなるとは思いますが、やはり誤った情報が口コミで広まってしまい、さらに悩んでしまうという人も多いでしょう。

 長くなりましたが、当ブログとしましては、訪問された方にできるだけ包茎に対する誤った知識を取り除いていただき、お友達や後輩などと「包茎はこういったものなんだよ」と恥ずかしがらずに話し合える、そして将来に男の子の親となったとき、正しい指導ができるようになっていただければと思っております。

 かなり話がそれてしまいましたが、私が言いたいことがなんとなくでも理解していだだけましたでしょうか?

 次の項目では、「包茎」がどういった状態なのか、どういった種類があるのか、「包茎」についてさらに詳しく勉強しましょう。

ご挨拶と当ブログについて

【ご挨拶】
はじめまして。私は当ブログの管理人・相談員のダビデと申します。包茎に関するサイト・ブログは数多く存在しますが、その中で当ブログへご訪問いただきありがとうございます。「包茎」に関するキーワード検索からご訪問いただいた方が多いと思いますが、人生は一期一会、これも何かの縁だと思います。あなたが少しでも包茎について気になることがあるようでしたら、ぜひ当ブログの記事を読んでいただき、参考にしていただけたらと思います。


当ブログの趣旨や注意事項などを以下に掲載しております。はじめてご訪問された方は、お手数ですがご一読していただき、内容を理解しいただいた上でのご閲覧をお願いします。


【ブログの趣旨】
当ブログは、包茎に関する基礎的な知識と情報の提供と、読者の皆様からお寄せいただいた悩み相談への対応を中心に運営しております。私自身も仮性包茎であり、高校生になってから自分のペニスに疑問を持ちいろいろ調べるようになりました。そこで得た様々な知識・情報と自分の経験も踏まえて、包茎をはじめペニスに関する悩みが増える思春期の中学生・高校生の男子に少しでも提供できたらと思い、当ブログを作りました。中高生男子だけでなく20代・30代の成人男性や、パートナーの包茎が気になる女性、思春期の息子さんがいらっしゃるお父さん・お母さんなど、あらゆる世代・性別の方にご活用していただけたら嬉しいです。


【注意事項】
当ブログに書かれている内容は、あくまでも管理人の個人の見解・解釈です。世の中には様々な意見や見方がありますので、一つの参考程度に読んでいただけたらと思います。各記事には自由にコメントしていただいて構いませんが、個人を中傷したり不快なコメントはご遠慮ください。


一人でも多くの方に気持ちよくご利用いただけますよう、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いします。

2014年4月 管理人・相談員 ダビデ
('15.10、'16.8 更新)
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