皮が剥けはじめる時期

 ここまで順番に勉強してきた人は、「包茎」がどんなものなのか、ある程度の概念は理解できたのではないでしょうか。自分がどのタイプの包茎なのかわかったという方もいるでしょうし、新たな発見をされた方もいるかもしれませんね。

 ここからは「包茎」の概念ではなく、もっと別の角度から見ていきましょう。

 まずは“皮がいつ頃から剥けるようになるのか”ということですが、あなたはいつ頃だと思いますか?皮を剥くことができる人は、いつ頃だったでしょうか?

 実は“皮が剥けはじめる時期”というのには個人差があります。それは包皮の癒着と包皮輪が皮を剥くことのできる状態になっていないと不可能です。ですから幼稚園くらいで皮を剥くことのできる男の子もいれば、成人してから皮を初めて剥くことができたという男性もいます。

 そもそも産まれた時、赤ちゃんの頃はまだ包皮は完全に癒着しています。ですから産まれた瞬間は誰もが「包茎」であるため、先天的に「包茎」「露茎」が決まっているわけではないのです。あとはからだが成長していく過程で、いつごろ包皮の癒着がなくなり皮を剥くことができるようになるのかは人それぞれなのです。

 皮が剥ける準備ができたとしても、何らかのアクションを起こさないと意味がありません。そのアクションというのは“自然的アクション”と“手動的アクション”の2つに分かれると私は思います。つまり“自然に皮が剥けてくる”か“自分で皮を剥いてみる”のどちらかなのです。ではそれら2つのアクションの具体例をあげてみましょう。

【自然的アクション】例
・気がついたらいつの間にか皮が剥けていた。
・朝起きて勃起しているのを見たら剥けていた。

【手動的アクション】例
・父親と入浴中に皮を剥いて洗うよう指導された。
・友達から話を聞いて皮をひっぱってみたら剥けた。
・なんとなくペニスを触っていたら突然皮が剥けた。

 どうでしょうか?他にも色々な例があると思いますが、どんな場合でも何らかのアクションが必要だということがわかります。しかしながら“自然的アクション”はそのアクションがいつ頃やってくるのか予測不能ですし、もしかしたらなかなかやってこないかもしれません。それに対して“手動的アクション”は自分(もしくは自分の関係者)が自分の判断でそのアクションを起こすことができるのです。せっかく皮の剥ける準備ができているのに自然まかせにするのはもったいないと思いませんか?

 このように“皮を剥くことができるなら自分で行動を起こそう”というのが、私の考えです。なぜならば、私自身が“自然的アクション”が起こりながらも、結果的に後々あわてて“手動的アクション”を起こしたからです。

 しかしこの“手動的アクション”を起こすには、“皮が剥ける”ということを知っている必要があるのです。つまり「包茎」ついて最低限の知識がないと起こせないアクションなのです。ですから、皮が剥けはじめる前から、そういった学習ができればいいのですが、やはり学校の保健体育の授業などでは触れられないことが多く、無知のままその時を迎えてしまう人も少なくないのかもしれませんね。

 “皮が剥けはじめる時期”には個人差があると先に言いましたが思春期に多くみられるようです。10歳~18歳くらい、ちょうど小学校高学年~高校生ですね。思春期になると性について興味が出てきますし、からだの成長とともに性器も成長してきます。思春期になるとペニスが勃起する回数も増えますし、マスターベーションなどでペニスに触れる時間も増えると思います。つまり思春期は“自然的アクション”も手動的アクション”も起こる可能性が最も大きい時期であるのです。

 もしあなたが思春期真っただ中ならば、もしかしたら今が“皮が剥けはじめる時期”なのかもしれませんね。そしてまだ思春期前の人は、やがてやってくるその時期に向けて、心の準備をしておきましょう。

真性包茎

 この項目では「真性包茎」について詳しく解説していきます。この包茎タイプに当てはまる人はもちろん、他の包茎タイプの人も一緒に勉強しましょう。自分の包茎タイプが分からないという人は、包茎種類の判別方法を読んで自分のペニスをチェックしてみましょう。

真性包茎

 「真性包茎」とはペニスが勃起していない時でも、包皮を全く剥くことができない状態です。ではなぜ剥くことができないのでしょうか?その原因として“「包皮の癒着」による場合”と“「包皮輪」が狭すぎる場合”の2つが考えられます。もちろんこの両方が原因の場合もあります。「真性包茎」の人は[包皮の癒着と包皮輪]を読んでいただき、どちらが原因なのかチェックしてみましょう。「包皮の癒着」はほとんどの人が思春期頃までには解消されるので、「包皮輪」の狭さが原因の場合が多いようです。
 
 当ブログでは、“包皮の癒着と包皮輪の狭さ”によって「真性包茎」をさらに“重度・軽度”の2つのレベルに分類しています。「真性包茎」の人は、自分がどの程度の包茎具合なのか、下記を参考にチェックしてみましょう。

●重度真性包茎…包皮を剥くことができない原因が「包皮の癒着」である、もしくは「包皮の癒着」と「包皮輪」の狭さの両方である真性包茎。
●軽度真性包茎…包皮を剥くことができない原因が「包皮輪」の狭さで、「包皮の癒着」がない真性包茎。

 どうでしょうか?「包茎」の中でも「真性包茎」だけは“皮を剥くことができない”状態なのです。

カントン包茎

 この項目では「カントン包茎」について詳しく解説していきます。この包茎タイプに当てはまる人はもちろん、他の包茎タイプの人も一緒に勉強しましょう。自分の包茎タイプが分からないという人は、包茎種類の判別方法を読んで自分のペニスをチェックしてみましょう。

カントン包茎

 「カントン包茎」とは亀頭に対して「包皮輪」が狭いため包皮を剥くのが少し困難で、剥いたとしても「包皮輪」で陰茎がきつく締め付けられてしまう「包皮論狭窄」をともなった状態です。「包皮輪」は狭いですが“皮を剥くことができる”ので「包皮の癒着」には問題ありません。

  しかし、「包皮輪」の狭さや、勃起によるペニスの膨張率というのは個人差があるため、勃起時のみに締め付けられる人もいれば、非勃起時点で締め付けられる人もいます。

 「包皮輪狭窄」の程度によっては、剥いた包皮をもとに戻せなくなってしまったり、さらには戻せなくなった包皮による陰茎の激しい締め付けによって、ペニス内部の血流が悪くなり、最悪の場合ペニスが壊死してしまうこともあります。また無理やり包皮を剥こうとして「包皮輪」が裂けて出血したり、そこから菌が入って傷口が化膿してしまうこともあります。そうなってしまってからでは遅いので、特にひどい「包皮輪狭窄」の方は絶対に無理に包皮を剥こうとしないでください。

カントン包茎(包皮輪狭窄)

 包皮輪狭窄の包皮を無理やり剥いてしまうと、包皮が上のイラストのようになり戻らなくなってしまいます。

 当ブログでは、“「包皮輪狭窄」具合”によって、「カントン包茎」をさらに“重度・軽度”の2つのレベルに分類しています。「カントン包茎」の人は、自分がどの程度の包茎具合なのか、下記を参考にチェックしてみましょう。

●重度カントン包茎…非勃起時でも包皮を剥くと激しい締め付けを伴い、勃起時には包皮を剥くことができないカントン包茎。
●軽度カントン包茎…非勃起時には包皮を剥くことができるが、勃起時には激しい締め付けを伴うカントン包茎。

 どうでしょうか?お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、「カントン包茎」は“「包皮輪狭窄」を伴った「仮性包茎」”であるという考え方もできるのではないでしょうか。

仮性包茎

 この項目では「仮性包茎」について詳しく解説していきます。この包茎タイプに当てはまる人はもちろん、他の包茎タイプの人も一緒に勉強しましょう。自分の包茎タイプが分からないという人は、包茎種類の判別方法を読んで自分のペニスをチェックしてみましょう。

仮性包茎

 「仮性包茎」とは普段は亀頭が包皮に覆われていますが、ペニスが勃起した時に自然に包皮が剥ける、もしくは自分の手で包皮を剥いて亀頭を完全に露出することができる状態です。成人男性の約6~8割がこの「仮性包茎」に値すると言われており、包茎の中でも圧倒的に多いタイプです。“勃起したペニスの亀頭を完全に露出することが可能”であるということは、「包皮の癒着」がなく、「包皮輪」も程よく広がっているということになります。

 しかし、包皮の長さやペニスの大きさ、勃起によるペニスの膨張率というのは個人差があるため、勃起しても皮を被ったままの人もいれば、勃起によって自然に皮が剥ける人もいます。

 当ブログでは、“ペニスの亀頭に対する包皮の被り具合”によって、「仮性包茎」をさらに“重度・中度・軽度”の3つのレベルに分類しています。「仮性包茎」の人は、自分がどの程度の包茎具合なのか、下記を参考にチェックしてみましょう。

●重度仮性包茎…包皮が普段はほぼ完全に亀頭に被っており、勃起しても8割以上が亀頭に被っている仮性包茎。
●中度仮性包茎…包皮が普段はほぼ完全~半分くらい亀頭に被っているが、勃起すると半分~ほぼ完全に亀頭が露出する仮性包茎。
●軽度仮性包茎…包皮が普段は半分くらい亀頭に被っているが、勃起するとほぼ完全に亀頭が露出する仮性包茎。

 どうでしょうか?同じ「仮性包茎」でも包皮の被り具合によってこんなにも違うのです。

包茎種類の判別方法

ここまで学んだ包茎の知識を踏まえて、いよいよ包皮の状態から包茎のタイプを判別していきましょう。もしあなたが包茎ならば、これを読みながら自分のペニスをチェックしてみましょう。

 まず最初にチェックすべき点は、皮が剥けるかどうかです。勃起していないペニスを指でつまんでそっと皮を剥いてみましょう。どうでしょうか?雁首(かりくび)と呼ばれる亀頭のくびれている部分まで皮を剥くことができまでしょうか?“皮が剥ける”ということは“亀頭を完全に露出できる”ということです。

ペニスイラスト

 皮を剥くことができた人は、次にペニスを勃起させた状態で、先ほどと同じように皮を剥いてみましょう。この時点で難なく皮を剥くことができたならば、それは仮性包茎(かせいほうけい)であると言えるでしょう。普段は皮が被っているけど、勃起すると自然に皮が剥けて亀頭が完全に露出するという人も仮性包茎となります。

 勃起していない時には皮が剥けたけれど、勃起してしまうと皮が剥けないという人もいるかと思います。それは勃起して膨張した亀頭に対して「包皮輪」が狭いからです。しかし大半の人は少し無理をすれば皮を剥くことができると思いますので、その場合も仮性包茎と言っていいでしょう。

 しかしながら、勃起していない時は皮を剥くことができても、勃起するとまったく皮を剥くことができないという人もいるのではないでしょうか。その場合は絶対に無理に皮を剥こうとしないでください。「包皮輪」が裂けて出血したり、傷口から菌が入って化膿してしまうこともあります。もし無理やりで剥けたとしても、狭い「包皮輪」が陰茎を締め付けて、ペニス内部の血流を止めてしまい、最悪の場合ペニスが壊死してしまいます。

 このように皮の先が狭いため、無理やり皮を剥くと陰茎が締め付けられてしまうことを「包皮輪狭窄」(ほうひりんきょうさく)といい、これを伴った包茎をカントン包茎といいます。“カントン”というのは漢字で“嵌頓”と書きますが、読み方が難しいので当ブログではカタカナで表記しています。このカントン包茎ですが、一応は皮を剥くことができるので仮性包茎の一部として分類した方が正しいのかもしれません。

 それでは再び最初のチェックを思い出してみましょう。勃起していないペニスの皮が剥けるかどうかでしたね。この時にちょっと無理をすれば皮を剥くことができるけれど、いざ剥けると皮が戻らなくなってしまったり、さらに陰茎が「包皮輪」によって締め付けられてしまうという人もいたのではないでしょうか。この場合も先ほどと同じで「包皮輪狭窄」によるカントン包茎となります。しかしながら先ほどの場合と違うのは、ペニスの勃起時かどうかということです。勃起していない状態で剥くことが困難なわけですから、こちらの場合の方がより重度となります。

 ここまでの包茎種類に当てはまらなかった人、つまり“勃起していない状態でも皮を剥くことができない”包茎の状態を真性包茎(しんせいほうけい)といいます。皮を剥くことができない理由には、次の2つが考えられます。

・包皮が癒着している
・包皮輪が狭いため

 さてどちらでしょうか?こればかりは正直自分で判断するのは困難です。例えば包皮の癒着が原因でも包皮輪が広いのならば、癒着がなくなれば皮を剥くことができます。逆に包皮輪が狭いことが原因で包皮が癒着していないのであれば、包皮輪が広がれば皮を剥くことができるわけです。もちろん両方が原因という場合もあります。

 さて、これを読みながら自分のペニスをチェックされた方、自分がどのタイプの包茎なのかわかりましたでしょうか?意外と勘違いしていたという方も少なくないのではないでしょうか。次の項目からはそれぞれの包茎タイプについてさらに詳しく勉強していきましょう。まずは自分の包茎タイプをしっかり勉強し、次に他の包茎タイプについても勉強しておきましょう。
お知らせ
包茎の基礎知識
悩み相談
ダビデのチンコラム
最新記事
最新コメント
悩み相談受付中
 包茎・ペニス・マスターベーションなど、からだと性に関する悩み相談を受付中です。掲示板・メールでお気軽にご相談ください。→詳しくはコチラ

【最新の悩み相談(掲示板)】
公式ツイッター
ツイッター(Twitter)@houkeinayami
ブログ更新情報や各種情報を配信します。近日中よりツイッターでの悩み相談も開始予定です。お気軽にフォローしてください。
管理人・相談員
ダビデ(管理人)●ダビデ
●30代
●仮性包茎
リンク
携帯・スマホからアクセス
QR