カントン包茎

 この項目では「カントン包茎」について詳しく解説していきます。この包茎タイプに当てはまる人はもちろん、他の包茎タイプの人も一緒に勉強しましょう。自分の包茎タイプが分からないという人は、包茎種類の判別方法を読んで自分のペニスをチェックしてみましょう。

カントン包茎

 「カントン包茎」とは亀頭に対して「包皮輪」が狭いため包皮を剥くのが少し困難で、剥いたとしても「包皮輪」で陰茎がきつく締め付けられてしまう「包皮論狭窄」をともなった状態です。「包皮輪」は狭いですが“皮を剥くことができる”ので「包皮の癒着」には問題ありません。

  しかし、「包皮輪」の狭さや、勃起によるペニスの膨張率というのは個人差があるため、勃起時のみに締め付けられる人もいれば、非勃起時点で締め付けられる人もいます。

 「包皮輪狭窄」の程度によっては、剥いた包皮をもとに戻せなくなってしまったり、さらには戻せなくなった包皮による陰茎の激しい締め付けによって、ペニス内部の血流が悪くなり、最悪の場合ペニスが壊死してしまうこともあります。また無理やり包皮を剥こうとして「包皮輪」が裂けて出血したり、そこから菌が入って傷口が化膿してしまうこともあります。そうなってしまってからでは遅いので、特にひどい「包皮輪狭窄」の方は絶対に無理に包皮を剥こうとしないでください。

カントン包茎(包皮輪狭窄)

 包皮輪狭窄の包皮を無理やり剥いてしまうと、包皮が上のイラストのようになり戻らなくなってしまいます。

 当ブログでは、“「包皮輪狭窄」具合”によって、「カントン包茎」をさらに“重度・軽度”の2つのレベルに分類しています。「カントン包茎」の人は、自分がどの程度の包茎具合なのか、下記を参考にチェックしてみましょう。

●重度カントン包茎…非勃起時でも包皮を剥くと激しい締め付けを伴い、勃起時には包皮を剥くことができないカントン包茎。
●軽度カントン包茎…非勃起時には包皮を剥くことができるが、勃起時には激しい締め付けを伴うカントン包茎。

 どうでしょうか?お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、「カントン包茎」は“「包皮輪狭窄」を伴った「仮性包茎」”であるという考え方もできるのではないでしょうか。

仮性包茎

 この項目では「仮性包茎」について詳しく解説していきます。この包茎タイプに当てはまる人はもちろん、他の包茎タイプの人も一緒に勉強しましょう。自分の包茎タイプが分からないという人は、包茎種類の判別方法を読んで自分のペニスをチェックしてみましょう。

仮性包茎

 「仮性包茎」とは普段は亀頭が包皮に覆われていますが、ペニスが勃起した時に自然に包皮が剥ける、もしくは自分の手で包皮を剥いて亀頭を完全に露出することができる状態です。成人男性の約6~8割がこの「仮性包茎」に値すると言われており、包茎の中でも圧倒的に多いタイプです。“勃起したペニスの亀頭を完全に露出することが可能”であるということは、「包皮の癒着」がなく、「包皮輪」も程よく広がっているということになります。

 しかし、包皮の長さやペニスの大きさ、勃起によるペニスの膨張率というのは個人差があるため、勃起しても皮を被ったままの人もいれば、勃起によって自然に皮が剥ける人もいます。

 当ブログでは、“ペニスの亀頭に対する包皮の被り具合”によって、「仮性包茎」をさらに“重度・中度・軽度”の3つのレベルに分類しています。「仮性包茎」の人は、自分がどの程度の包茎具合なのか、下記を参考にチェックしてみましょう。

●重度仮性包茎…包皮が普段はほぼ完全に亀頭に被っており、勃起しても8割以上が亀頭に被っている仮性包茎。
●中度仮性包茎…包皮が普段はほぼ完全~半分くらい亀頭に被っているが、勃起すると半分~ほぼ完全に亀頭が露出する仮性包茎。
●軽度仮性包茎…包皮が普段は半分くらい亀頭に被っているが、勃起するとほぼ完全に亀頭が露出する仮性包茎。

 どうでしょうか?同じ「仮性包茎」でも包皮の被り具合によってこんなにも違うのです。

包茎種類の判別方法

ここまで学んだ包茎の知識を踏まえて、いよいよ包皮の状態から包茎のタイプを判別していきましょう。もしあなたが包茎ならば、これを読みながら自分のペニスをチェックしてみましょう。

 まず最初にチェックすべき点は、皮が剥けるかどうかです。勃起していないペニスを指でつまんでそっと皮を剥いてみましょう。どうでしょうか?雁首(かりくび)と呼ばれる亀頭のくびれている部分まで皮を剥くことができまでしょうか?“皮が剥ける”ということは“亀頭を完全に露出できる”ということです。

ペニスイラスト

 皮を剥くことができた人は、次にペニスを勃起させた状態で、先ほどと同じように皮を剥いてみましょう。この時点で難なく皮を剥くことができたならば、それは仮性包茎(かせいほうけい)であると言えるでしょう。普段は皮が被っているけど、勃起すると自然に皮が剥けて亀頭が完全に露出するという人も仮性包茎となります。

 勃起していない時には皮が剥けたけれど、勃起してしまうと皮が剥けないという人もいるかと思います。それは勃起して膨張した亀頭に対して「包皮輪」が狭いからです。しかし大半の人は少し無理をすれば皮を剥くことができると思いますので、その場合も仮性包茎と言っていいでしょう。

 しかしながら、勃起していない時は皮を剥くことができても、勃起するとまったく皮を剥くことができないという人もいるのではないでしょうか。その場合は絶対に無理に皮を剥こうとしないでください。「包皮輪」が裂けて出血したり、傷口から菌が入って化膿してしまうこともあります。もし無理やりで剥けたとしても、狭い「包皮輪」が陰茎を締め付けて、ペニス内部の血流を止めてしまい、最悪の場合ペニスが壊死してしまいます。

 このように皮の先が狭いため、無理やり皮を剥くと陰茎が締め付けられてしまうことを「包皮輪狭窄」(ほうひりんきょうさく)といい、これを伴った包茎をカントン包茎といいます。“カントン”というのは漢字で“嵌頓”と書きますが、読み方が難しいので当ブログではカタカナで表記しています。このカントン包茎ですが、一応は皮を剥くことができるので仮性包茎の一部として分類した方が正しいのかもしれません。

 それでは再び最初のチェックを思い出してみましょう。勃起していないペニスの皮が剥けるかどうかでしたね。この時にちょっと無理をすれば皮を剥くことができるけれど、いざ剥けると皮が戻らなくなってしまったり、さらに陰茎が「包皮輪」によって締め付けられてしまうという人もいたのではないでしょうか。この場合も先ほどと同じで「包皮輪狭窄」によるカントン包茎となります。しかしながら先ほどの場合と違うのは、ペニスの勃起時かどうかということです。勃起していない状態で剥くことが困難なわけですから、こちらの場合の方がより重度となります。

 ここまでの包茎種類に当てはまらなかった人、つまり“勃起していない状態でも皮を剥くことができない”包茎の状態を真性包茎(しんせいほうけい)といいます。皮を剥くことができない理由には、次の2つが考えられます。

・包皮が癒着している
・包皮輪が狭いため

 さてどちらでしょうか?こればかりは正直自分で判断するのは困難です。例えば包皮の癒着が原因でも包皮輪が広いのならば、癒着がなくなれば皮を剥くことができます。逆に包皮輪が狭いことが原因で包皮が癒着していないのであれば、包皮輪が広がれば皮を剥くことができるわけです。もちろん両方が原因という場合もあります。

 さて、これを読みながら自分のペニスをチェックされた方、自分がどのタイプの包茎なのかわかりましたでしょうか?意外と勘違いしていたという方も少なくないのではないでしょうか。次の項目からはそれぞれの包茎タイプについてさらに詳しく勉強していきましょう。まずは自分の包茎タイプをしっかり勉強し、次に他の包茎タイプについても勉強しておきましょう。

包皮の癒着と包皮輪

 3タイプの包茎についてそれぞれ詳しく説明する前に、この項目で包皮の癒着と包皮輪について勉強しておきましょう。これは包茎のタイプを判別するのにとても重要なことであり、場合によっては専門手術などの治療も必要となるからです。

 さていきなり「包皮の癒着」「包皮輪」と専門用語で説明されてもわからないと思いますので、それぞれについて簡単に説明しましょう。

 まず「包皮の癒着」ですが、「ほうひのゆちゃく」と読みます。簡単に説明しますと、ちんちんの皮が亀頭に貼り付いている状態のことです。生まれた時は誰もが包茎で、その包皮と亀頭は完全に張り付いています。そしてからだの成長とともに徐々に包皮と亀頭の癒着がなくなり、皮を剥くことができるようになります。しかしからだが成長しても包皮が亀頭に癒着したままの場合もあり、これは包茎の一つの原因でもあるのです。

 「包皮の癒着」について身近なもので例をあげるとすると、貼り付けたシールが剥がせないことと同じです。無理やり剥がそうとするとシールは破れてしまいますし、ゆっくり慎重に剥がせばきれいに剥がれます。しかしながらきれいに剥がすのは至難のわざです。

 次に「包皮輪」ですが、「ほうひりん」と読みます。これも簡単に説明しますと、ちんちんの皮の先端のことで、皮が剥ける時に亀頭がここを通ることができる広さかが重要なポイントとなります。出口が狭いということは亀頭が通り抜けることができない、もしくは困難となります。ですから包皮輪が狭いということも包茎の原因の一つとなるのです。

 「包皮輪」の例として最適なのがセーターです。セーターはとても伸縮性があるのと同じように、包皮もある程度の伸縮性があります。自分の頭が亀頭だと考えてください。普通に着て襟から頭を出すのは別に困難ではないですよね。これはつまり「包皮輪」が亀頭に対して最適かそれ以上の広さであるということです。では次にちょっと無理やりですが袖口から頭を出してみましょう。いくら伸縮性のあるセーターでも袖口から頭を出すのは困難でしょう。たとえ頭が通ったとしても、袖口で首が絞められて苦しいですよね。これが「包皮輪」が亀頭に対して狭いということになります。

 それでは「包皮の癒着」と「包皮輪」について勉強したところで、ここまでの知識を踏まえて、次の項目で包茎種類の判別方を勉強しましよう。包茎の人はそれを読みながら、ぜひ自分のペニスをチェックしてみましょう。

個人差と包茎の種類

 包茎とは何か?で「包茎」と「露茎」について学びましたので、次は「包茎」の種類について勉強しましょう。

 私たち人間の顔や体型、肌の色が一人一人違うのと同じで、ペニスの大きさ・色・形は一人一人違います。ですから「露茎」の人もいますし「包茎」の人がいてもなんら不思議のないことなのです。

 さらに「包茎」であっても、包皮の長さと亀頭の大きさ、陰茎の長さなどは一人一人異なるわけですから、皮の被り具合には個人差があるわけです。もちろん思春期前の男の子・思春期の男子・成人した男性・高齢者男性といった年齢による個人差もあります。

 「包茎」にも個人差があるわけですが、皮の被り具合・剥け具合・癒着具合など、包皮の状態によって「包茎」は大きく3つのタイプに分類することができます。仮性包茎、カントン包茎、真性包茎の3つです。

露茎と包茎

 では具体的に、それぞれの包茎タイプについて詳しく説明していきたいのですが、その前に次の項目で包皮の癒着と包皮輪について勉強しましょう。それらを学んだ後で、それぞれの包茎タイプについて勉強した方がよりわかりやすいのではないかと思います。
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