ぼくらの包茎相談所

ゴールデンウィーク最終日の5月6日は、語呂合わせで「ゴムの日」です。ということで、今回は「ゴムの日」特別コラムとして、コンドームについてお話ししたいと思います。少し長文になってしまいますが、まだコンドームを使ったことがない人はもちろん、使ったことがある人もぜひご一読いただけたらと思います。



コンドームは、ゴム(ラテックス)やポリウレタンの薄膜でできた使い捨ての避妊用具です。性交時に勃起したペニスに被せ、膣内で射精しても精液を中に溜め膣内に流れ出さないようにすることで、性感染症の予防や避妊の目的で使用されます。そのためコンドームの先端部分には射精した精液を溜めるための小さな袋状の突起が付いています。

コンドームの語源や詳しい効能、女性用コンドームについてなど、大まかなことはWikipediaのコンドーム (※別ページで開きます)をぜひご一読ください。実際に勃起したペニスに装着している写真や、性交時の写真、射精後に精液の溜まったコンドームの写真なども掲載されていますので、閲覧する際は自己判断でお願いします。

Wikipediaのコンドーム (※別ページで開きます)にはコンドームの装着方法も解説されていますが、コンドームの使い方がいまいちよく分からないという相談も多くせられています。ですので、今回はコンドームの使い方、ペニスへの装着方法について詳しく説明したいと思います。とは言っても文字で説明するのは限界がありますので、まずはYouTubeで公開されているコンドームの装着・使用方法の動画をご覧ください。


※出典：YouTube「コンドームの正しいつけ方byピルコン＆Link-R」

とてもわかりやすい動画だと思います。装着時にいくつかポイントがありましたね。改めて書き出してみました。

・挿入直前にペニスをしっかりと勃起させてから装着する
・包皮が余っている場合は手で剥いて亀頭を完全に露出させる
・袋から取り出す時に破らないように気をつける
・裏表があるので間違えないように確認する
・包皮をスライドさせて完全に装着することで外れにくくなる
・射精後は外れないように根元を押さえて速やかに抜く

説明どおりにやっても上手く付けられないという悩み相談がよく寄せられます。多くの場合が、ペニスがしっかりと勃起していない状態で付けていたり、余った包皮をしっかりと剥いてから付けていないことが原因です。コンドームの装着には少しコツがあります。しっかり勃起させたとしても、装着に手間取っていたら徐々に勃起も収ってきてしまいますよね。最初から上手に付けられたという人はいないのでですから、いざという時にきちんと装着できるように、コンドームを付ける練習は必ずしておきましょう。

私が中学・高校生の頃にはなかったのですが、近年では性教育の一環としてコンドームの大切さとその使い方を説明する講演会を実施する学校もあるようです。その際に装着練習用のコンドームサンプルを男子生徒一人ひとりに配布するところもあるようです。こういう講演会は学校側だけでなく保護者側の理解がなくてはなかなか実現できないとは思いますが、生徒側からしてみればとても貴重な情報源ですし、実際に講演会を実施した学校では、生徒たちはふざけることなく真剣な眼差しで話を聞いていたそうです。

少し前にもお話ししましたが、コンドームの装着には少しコツがあるので、練習することをオススメします。とはいっても装着練習用のコンドームというのはありませんので、実際に販売されているコンドームを購入して練習するわけですが、ではコンドームはどこで買えるのでしょうか。

コンドームは、コンビニ、薬局やドラッグストア、ホームセンターなどで購入することができます。ドン・キホーテなどのディスカウントストアでも売られています。1箱に数個だけの少量のものから、100個くらい入っているお買い得品まで様々ですが、はじめての装着練習用で買うのであれば少量のものでいいと思います。もちろんたくさん入っている方が1個あたりの単価は安いので、お友達数人と買って分け合うのもいいかと思います。お店で直接購入するのに抵抗がある方は、amazonなどのインターネット通販での購入をオススメします。店頭販売価格よりも安いですし、CDやDVD、本などと一緒に注文することもできます。

ただコンドームといっても、店頭やネット通販には様々なメーカー、色々なタイプのコンドームが売られていますので、どれを選んだらいいか分からないかと思います。今回は装着練習用としてオススメのコンドームを、いくつか紹介したいと思います。

　　

【左】不二ラテックスの商品で、1箱12個入りの3箱セットで合計36個でこの価格なので練習装着用としては一番いいかと思います。お友達3人で買えば1人数百円で12個手に入りますね。
【中】オカモトの商品で、1箱10個入りです。003(ゼロゼロスリー)という名のとおり0.03ミリという薄さが売りの商品です。
【右】相模ゴム工業の商品で、1箱12個入りです。サガミオリジナルは有名ですから聞いたことがあると思います。こちらも0.02ミリととても薄いですが、少しお値段が高めです。

もちろんこれ以外でも装着練習はできますので、まずは何か1つ試しに買ってみましょう。そうそう、大切なことを言い忘れていましたが、洋服にサイズがあるようにコンドームにもサイズがあります。日本人男性の平均的なペニスサイズ(勃起時12～15cmほど)でしたら「M」サイズになりますので、ほとんどの男性がMサイズで問題ありません。もちろんそれより小さいSサイズやより大きいLサイズもありますが、まずはMサイズで試してみてください。大切なのは勃起したペニスにしっかりとフィットすることです。

ここでYouTubeの動画を紹介します。「東京ときめきチャンネル」さんの動画なんですが、東京の街中にいた若い男性に、「セックスのときにコンドームを付けますか？」という質問をしています。


※出典：YouTube「彼女とSEXのときコンドーム付けますか？にリアルすぎる回答続出」


※出典：YouTube「S◯Xでコンドームは付けますか？」

東京のメンズはチャラいから付けない人が多いのではなどと決めつけていた人はいませんか？パートナーのことも自分のこともしっかりと考えているんだなと感心しますね。

さて、今日は「ゴムの日」ということで長めのコラムになってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。これを読んだあなたは、コンドームの大切さを改めて感じたのではないでしょうか。まだコンドームを付けたことがないあなたは、ぜひ近いうちに装着練習をしてみましょう。その際に上手く付けられなかったり何か疑問がありましたら、悩み相談コーナーよりメール・掲示板でお気軽にご相談ください。

最後にもう一つだけYouTube動画をご紹介します。これは外国の方が仮性包茎の場合の包皮の動きと、コンドームの装着方法についてレクチャーした動画です。英語ですが何となく何を言っているのかわかかるかと思います。包皮を剥かないで装着するとどうなるか、サイズの大きいコンドームを装着するとどうなるかなど、実際に自分のペニスを使って修正なしに説明されています。以下に動画のリンクを貼っておきますので、それらを理解した上で気になる方はぜひ参考にしてみてください。

⇒動画はコチラ (※別ページで開きます。閲覧は自己責任でお願いします。)

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私はお風呂が大好きで、週に1度は温泉やスーパー銭湯などの温浴施設を利用している。友達や仲間と行くこともあるが、時間を気にせずゆっくりしたいので一人で行くことが多い。いつも湯船に浸かりながら考え事をしたり、時には爆睡してしまったりするのだが、このブログを運営するようになってから無意識に他人のペニスを観察するようになった。以前に、温泉・銭湯で見る若者の包茎事情というコラムを書いたが、少し意識して観察するといろいろな発見があったりする。このコラムでは、温泉・銭湯で見た世の中のチン事情を、個人的な解釈で書いてみようと思う。定期的に追記していく予定なので、ぜひ温泉・銭湯で見る若者の包茎事情と併せて読んでいただきたい。



【最近の記録】

▼被せても剥けてしまう友達をいじる学生集団
有給で仕事を休んだ日にスーパー銭湯に行ったときのこと。平日の真っ昼間だったので、予想していたとおりお客さんも少なく、ほぼ貸し切り状態でのんびりと満喫していたのだが、そこへ高校生か大学生くらいの4人の学生集団が入ってきた。そんな彼らとサウナで一緒になったのだが、突然ペニスが剥けてる・剥けてないの話をし出した。4人のうち3人は仮性包茎のようだったが、1人は亀頭が露出しており、どうやら剥けている彼がいじられていたようだ。皮を被せても自然に剥けてしまうのを何度もくり返していて、それでみんなで爆笑しているのだ。露茎の彼は「俺皮短いから被せられない」と言っていた。一方仮性包茎の1人は「俺は立っても余ってる」と言っていた。一昔前であればきっと逆の立場だったはずなのにと感じてしまうひとときだった。

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どうだろうか。このコラムを読んでのご意見・ご感想をぜひコメントにてお聞かせ願いたい。また、あなたが温泉や銭湯で見て感じたチン事情もコメントからご報告いただければ幸いである。

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今回のコラムは、包茎手術を受けることを考えている人に、ぜひ一度観て欲しい動画があるのでそれを紹介したい。


↑YouTube動画「医療医用2」より引用

このように、カウンセリング当日にいきなり包茎手術をしてしまい、多額の治療費を請求されたり、亀頭増大や長茎手術など自分の望んでいないプラスの処置をされてしまったりするなど、包茎手術におけるトラブルの事例が多く報告されている。特に多いのが、高校卒業したばかりの18歳～就職して社会人になりたての25歳くらいの若者たちである。この動画のようにアルバイトをしながら大学や専門学校に通っている20歳前後の学生の場合、「学生割引が適用される」「治療費は分割払もできる」などと結果的に巨額の治療費を支払うことになってしまったり、「若いうちにパワーアップ治療もしませんか」などと亀頭増大や長茎手術などといったプラスの処置をされてしまうことがあるようだ。

ではどうしたらこのような事態を防げるのだろうか。まずひとつは、動画の中でも何度もくり返し言われているとおり、カウンセリング当日に手術するというのは絶対にやめることだ。「このままの状態では危険」「一日でも早い手術をした方がいい」「手遅れになってしまう」など、カウンセリングで不安をあおることを言われるかもしれないが、包茎が原因で余命○日なんてことは絶対にないので安心して欲しい。嘘でもいいので「親や友達に相談してから決めます」と言って断るようにしよう。

もう一つは自分のペニスの状態、包茎の状態をしっかりと把握して、本当に手術が必要なのかをまずは自分自身で調べることだ。日本人男性の60～70％、あるいはそれ以上が「仮性包茎」であると言われている。残りの30～40％、あるいはそれ以下が「真性包茎」と「露茎」の合計であり、その内訳は真性包茎＜露茎であることは間違いない。(ちなみに「カントン包茎」は状態によって異なるが、基本的に「仮性包茎」に分類される。)どんなに少なく見積もっても半分以上が「仮性包茎」であることは間違いないだろう。ペニスの衛生面や病的な原因などを医学的に考えると、普段は包皮が被っていても手で剥いて亀頭を露出する事ができ、亀頭を洗って清潔に保つことができれば何の問題もなく、それができない「真性包茎」だけが治療の必要性があると判断されるのだ。

「包茎」というのは本来、まったく包皮を剥くことができない「真性包茎」のことをいう。つまり、「仮性包茎」は本来は包茎ではなく、「露茎」とあわせて自然な状態のペニスであるのだ。だから基本的に包茎手術で健康保険が適用されるのは「真性包茎」だけとなり、「仮性包茎」は保険適用外となる。もっと簡単な言葉で表現するなら、真性包茎の場合は、皮を剥くことができないから手術して剥けるようにする治療的な包茎手術であり、仮性包茎の場合は、余分な皮を取り除いて見た目を自分の理想に近づける美容整形的な包茎手術なのだ。つまり仮性包茎の手術というのは、一重まぶたを二重まぶたにする、頬のたるみをリフトアップする、などと同じような美容整形のひとつであると言えよう。

ただし仮性包茎でもどうしても手術が必要になる場合もある。例えば包皮の余り具合が極端に多く、それが原因で亀頭を清潔に保つのが困難な場合や、包皮輪の狭窄を自然に解消することが困難で、手術をして包皮輪を広げる必要があると判断されたカントン包茎の場合などだ。これらの場合は自分自身で判断するのはなかなか難しいので、まずは泌尿器科を受診して医師と相談することが必要となる。

どうだろうか。もしもこれを読んでいるあなたが包茎手術を検討していて真性包茎なのであれば、まずは泌尿器科で診察してもらいしっかりと医師と相談したうえで、手術を含めた治療を検討しよう。またあなたが仮性包茎なのであれば、本当に手術をする意味があるのかを治療費とメンタル面を考慮した上で考え、それでも余分な包皮をどうにかしたいのであればまずはカウンセリングだけを受けてからもう一度考えてみるといいと思う。包茎手術に対するあなたのご意見をぜひコメント欄にてお聞かせ願いたい。また実際に包茎手術を受けた経験のある方も、手術するに至るまでの経緯を教えていただけたらと思う。

学校での性の指導というのは、今も昔もずっと難しい問題となっている。大人が子供に対して性に関するあれこれをどこまで指導していいのか、寝た子を無理矢理起こすのかなどという声もあったりするようだ。確かに私が学生の頃は、保健体育の授業で教科書に沿ってさらっと流し読みする程度で、内容を深く掘り下げたり、それについて質疑応答などという時間はなかったと思う。

思春期の男子にとって、性に関する情報はとても重要なのだが、大人がしっかりとした形で指導してくれないので、ネット上や友達の間での情報交換によって、場合によっては間違った性知識を正当なものだと認識してしまうこともあるだろう。思春期の男子が抱える性の悩みは、「ペニスの大きさ」「マスターべーション」「包茎」というのは今も昔も変わらない。これらについてもう少し学校で詳しく指導してくれればと思うが、やはり学校での性の指導は難しいようだ。

前置きが長くなってしまったが、今回のチンコラムは「NPO法人 JASH」(ジャッシュ)の講演会がとても素晴らしいので、少しだけだが紹介したいと思ったからだ。

⇒NPO法人 JASH 日本性の健康協会

JASHは教科書や統計には載らない当事者の声「リアルボイス」を、講演会や出版物、動画配信などを通して届けるNPO法人だ。中学や高校などで性に関する講演会を実施しており、学校の先生では難しいとされる性の内容にも深く触れた講演をしている。2014年5月18日に開催されたJASHの性の健康カンファレンス「おしえてJASH!」の中から、包茎に関する講演内容がYouTubeにアップされているのでここで紹介しようと思う。泌尿器科医の「うっちー」こと内田洋介先生を迎えてのカンファレンスだ。



どうだろうか。とてもわかりやすく素晴らしい講演だと思わないだろうか。私も学生時代にこの講演を受けたかった。こういったNPO法人がもっと増えていけば、学校での性の指導も変わってくるのではないかと思う。この講演動画を見た感想や、あなたのご意見など、ぜひコメント欄でお聞かせ願いたい。

今までに数多くの悩み相談を受けてきたが、「見栄剥き」に関して相談や意見を求められることがよくある。「見栄剥き」とは、仮性包茎の人が包皮を意図的に剥いて亀頭を露出させ、露茎(＝いわゆる剥けチン)であるかのように見せかける行為だ。温泉や銭湯など他人の前で裸になるような時に、この見栄剥きをすることが多い。


実はこの見栄剥きは、日本人男性ならではの行為であるようだ。日本では昔から、露茎を正常とし、それ以外の包皮の被ったペニスは「包茎」として異常扱いされてきた。さらにその包茎も包皮の状態によって、「仮性包茎」「真性包茎」「カントン包茎」と細かく分類までされている。この包茎状態の分類も、実は日本特有のものだというのはご存じだろうか。


これは白人男性がペニスの状態をどう認識しているかを図式化したものだ。包皮を剥いて亀頭を露出できるかどうかの判断で、実にシンプルでこれこそが本来の正しい性教育だと言えよう。どうしても剥けない場合を包茎として治療対象とし、それ以外は剥けていても被っていても正常としている。


一方で日本人男性の性器認識は、上のようにかなり複雑となっている。日本人はペニスが常時剥けていることを理想形としているため、このような複雑な図式になってしまうようだ。手術などを受けずに、ペニスの成長の過程で包皮が自然と剥けて亀頭が露出状態になる人なんて、実際にいるのだろうか。おそらく日本人の露茎の多くは、包皮をカリ首に引っかけた状態を常にキープできている状態なのではないだろうか。

こういった日本人男性特有の性器認識があるから、見栄剥きという行為が広く定着してしまったのだろう。私は仮性包茎であることを気にしていた二十歳前後の頃は、当たり前のように見栄剥きをしていた。そしてなんとか露茎になろうと剥き癖を付けようとしていた。だが私の場合、亀頭がそれほど大きくないことと包皮輪が広いため、剥いた包皮がカリ首にうまく引っかからず、スルッと元に戻ってしまうことが多かった。剥いてもどうせ戻ってしまうなら、最初から剥かずに自然体のままでいいのではないかと思い始めた頃、温泉や銭湯に行ったときに高校生くらいの若い男の子たちが、当たり前のように包皮を被せたままで堂々としているのを見て、なんだか見栄剥きしている自分が情けなくなった。これがきっかけとなり、私は見栄剥きをするのをやめた。

勘違いしないでほしいのだが、私は見栄剥きすることを否定しているわけではない。見栄剥きは一種の自己表現であり、仮性包茎にしかできない特技である。ただし、剥いた包皮が不意に戻ってしまうことがあるので、そこは十分注意してほしい。また、見栄剥きしているかどうかは、亀頭の色やカリ首に集まった包皮のダブつき具合などで、同じ仮性包茎の男性ならば一目見れば分かってしまうであろう。みなさんは見栄剥きに関してどうお考えだろうか。自分の経験なども踏まえて、コメントにてご意見をお聞かせ願いたい。